水曜日のティータイム

水曜日のティータイム

好きなことや日々の雑感などを書いてます。関西在住です。最近はインコと編み物にはまっています。

大人になったいま読みたい教科書の話


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教科書に載っている話は、結構衝撃的なものが多くて印象に残っています。

当時授業で何気なく読んでいた話も、今考えると結構奥が深かったり…。

 

そこで、教科書で印象に残った話をまとめてみました。読書の秋ですし。

 

 

スイミー 

スイミー―ちいさなかしこいさかなのはなし

スイミー―ちいさなかしこいさかなのはなし

 

大人になって本屋さんで「スイミー」の絵本を見つけて読んだとき、キレイな海の絵と心地よい文章に感動しました。こんなにすばらしい話だったのか、と。 

 

記憶の中ではスイミーが仲間と一緒に大きな魚のフリをして敵を追い払ったというところしか印象になかったけど、実はそこに至るまでに仲間が大きな魚に食われたり、ひとりでくらい海をさまよう様子などが書かれていて奥が深いです。

 

 

ちぃちゃんのかげおくり 

ちいちゃんのかげおくり (あかね創作えほん 11)

ちいちゃんのかげおくり (あかね創作えほん 11)

 

 戦争の話は他にも「一つの花」や「かわいそうなぞう」も印象強いですが、この「ちいちゃんのかげおくり」はかげおくりという遊びと結びついて特によく覚えています。

 

ちいちゃんはお父さんにかげおくりという遊びを教えてもらったけど、みんな戦争で亡くなっちゃうんですよね。最後はちいちゃんも。

 

この話を習った当時、戦争の恐ろしさもよくわからずに、かげおくりばかりしてました。

 

 

 

命ということ

あしたは晴れた空の下で―ぼくたちのチェルノブイリ

あしたは晴れた空の下で―ぼくたちのチェルノブイリ

 

これはタイトルが全然思い出せなくて、「マドンナB(ベー)」の記憶を頼りに検索して 見つけました。教科書でのタイトルが「命ということ」で、「あした晴れた空の下で〜ぼくたちのチェルノブイリ」という本の中の一部だそうです。

 

豚のソーセージ工場の見学に行った子どもたちは、殺されたばかりの豚にビビるけど、クラスのマドンナ的存在の女の子は率先して死んだばかりの豚の中に手を入れる、という感じのお話です。

 

もうマドンナBの行動が本当に衝撃でした。

たしか、主人公の男の子はそのことでマドンナBに心を奪われたんだと思うけど、私の心も奪われました。マドンナBがどんな女の子なのかもっと知りたい。

 

原作の「あしたは晴れた空の下で〜」はチェルノブイリ原発事故の話ということなので、図書館で探して読んでみようと思います。

 

 

 

ごんぎつね

ごんぎつね (日本の童話名作選)

ごんぎつね (日本の童話名作選)

 

 

教科書の話って救いがないような悲しい話が多いです。

 

いたずらキツネのごんは男が母親のために捕ったウナギを盗みます。その後母親が亡くなったことを知り、罪滅ぼしに栗や松茸を男の家にこっそり置きますが、またいたずらに来たと思った男はごんを撃ち殺しました。そんな話です。

青空文庫で全文読めます)

 

この話は今読むと何を伝えたいのかよくわからないです。「悪いことをしたら償うこと」なのか「悪いことをしたら罰が当たる」なのか「いたずらばかりしていたら良いことをしても報われない」なのか…。

なんともやるせない話です。

 

 

 

高瀬舟

高瀬舟 (集英社文庫)

高瀬舟 (集英社文庫)

 

 

これは中学の教科書だったと思いますが、衝撃でした。

 

あらすじです。

徳川時代、京都の罪人を大阪へ護送する舟での話。あるとき、島流しになるのに嬉しそうに舟に乗る罪人がいたので護送役がその理由を聞く。罪人の喜助は貧しく、借金に追われ働いても楽にならない暮らしから解放される上にわずかばかりの手当も頂いたのが嬉しいと言う。

罪状を聞くと、ある日、病気の弟がカミソリで喉を切って自殺を図った。しかし傷は浅く死にきれない。弟は喜助に「殺してくれと」懇願し、喜助は弟を殺したという。

苦しみから救う為に殺したことが、果たして罪なのかと護送役は腑に落ちないのであった。(青空文庫で読めます)

 

 

弟は病気の自分が死んで兄を楽させたいと思った。兄は苦しむ弟を楽にしてやりたかった。自ら命を絶った弟の気持ちも、弟を殺さなければならなかった喜助の気持ちも、優しさから来るもので、どちらに感情移入してもやるせなくて辛いです。

 

ただ、ごんぎつねと違って救いがあるのは、喜助が島流しを嬉々として受け入れていることです。「頂いた手当を島でする仕事の元手にしようと楽しんでおります」と、なんともポジティブ。弟の死は無駄ではなかったのです。

 

 

大人になってから読むと、また違った解釈ができておもしろいです。

ぜひ教科書を思い出しながら、もう一度読んでみてください。